2010年07月07日

手仕事の風景3

次は、作家ブースにて手仕事の実演をして下さった方のご紹介です。

まずは、アクセサリーの北野真理子さんです。
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「鋳造過程はかなり複雑ですので、何段階も経て金属の形になる ということを、感じていただければと思い、ワックス原型から金属になるまでの工程を、絵に書いたものと実物を貼りつけ、説明文をつけてみました。そして、一番最後の削り仕上げの部分の実演を、いつも使っている作業机を持ってきて実演をさせていただきました」と北野さん。

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「実演というのは初めての経験だったのですが、とても面白いなあと思いました。私はいつもの作業机を持ってきて金属を削るという、私にとっては普通のことなのですが、子供が寄ってきて、『ず〜っとみていたい・・・』と、とても興味津々だったり、おじさんがとても興味津々で説明を聞いてくださったり、他さまざまな方が興味を持って見てくださいました。
 とても嬉しかったのは、『かわいいものがたくさん生まれてるよ〜〜〜』と、女性のお客様がご友人にお話ししてたことです。実は、約1年半、制作をしながら介護をしていた父が、今年3月の末頃他界してしまい、精神的にもなかなかいつもの作業場に戻ることができずにいた時期が続いたの ですが、この言葉を聞いて、うまく言葉にできませんが、自分の手で、生み出しているんだなあと、改めて実感させられました。これからも、ゆっくりとでも、幸せな気持ちになれるモノを作り、生みだしていけたらと思いました」という素敵な感想を寄せて下さいました。




続いて、染織の藤原みどりさんです。
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「今年は、普段仕事に使っている外国製の紡毛機ではなく、終戦直後に日本で作られた紡毛機を持っていき、展示と実演をしました。物資のない時代に身近にあるもの(たとえばトタン釘が使われていたり!)を寄せ集めて作ったようなものなのですが、60年経った今でもビクともしないような丈夫な造りで珍しいものなので、日本における毛織物の歴史のようなものを来場者の方にも一緒に感じていただければと思いました」と藤原さん。

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「ごつい風貌のせいか、意外にも男性の方が興味を持ってじっくりとみてくださった印象が強いです。
 実演をしていると、私にとっては日々の暮らしの中で当たり前の事になっている糸紡ぎが、多くの人にとってはそうではないのだなぁという事をひしひしと感じます。そういった意味でも道具の展示や実演は自分の仕事を知ってもらう良い機会でした」とのことでした。





次は、木工の菅原博之さんです。
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「今回は、機械を改造した台に、普段、工房の作業台につけているクランプを取り付けて、コンパクトな作業台をつくり、テント脇に出て、大きなスプーンなどを彫り、削ってみました。
 何気なく使う、道具だからこそ、手に持った瞬間の感覚が全てだと思います。荒削りなものから、手の感触をたよりに形にしてゆく様を、形が変化する面白さを、手仕事の音と共に伝えられたらと思いました」と菅原さん、昨年も大掛かりな作業台を運び入れて、工房の空気を会場に再現されていましたね。

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「熱心にみて、質問を頂いたりする中で、普段何気なくやっている、自分では当たり前の作業も、人に伝えるとなると、本当に難しい事でした。うまく言葉にして、伝えられたか、、。作業をみて少しでも、手仕事だからできる形の面白さが伝わっているといいなと思いました。
 また、その場でお客様に「もう少し深くできるかしら・・・」と頼まれ、目の前で彫り込む様子をみて、とても感激してもらいました。逆に、僕も新鮮に嬉しい気持ちになりました。(こちらも、普段は絶対に見る事ができないお客様の反応ですよね)」という感想を頂きました。

そういえば、今年も息子さん作のてるてる坊主が会場で風に揺れておりました。
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おかげで今年も晴天に恵まれました!ありがとうございました。




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2010年07月06日

手仕事の風景2


続いては、長野から毎年参加して下さる染織の松島しづさん。
テーマは「羊の毛から産まれる色々なかたち」。
今年も、織りのワークショップを開いて下さいました。
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「今年は卓上機を手に入れて、より分かりやすく説明することにしました。
主としてラグ織りの織り方は、言葉だけでは訳が分からない事が多いのですが、
実際やってみて、こんな簡単なことで出来るのですよとみせて、
興味を持ってもらい、やってみたいと思われて、
織りがより楽しいことになることを願っています。

昨年お教えした方が、その楽しさをしって、廃版になっていた本をてにいれて
色々と挑戦していますと、伝えに来て下さったりしました。
うれしいことです。

織りをなさる方がより楽しい織りを知っていただくことと、
織りをされない方も、これからやってみようかなと思ってもらうこと、
そして毎日手を使って物をつくる生活の大切さ、楽しさを
感じていただければと思っています」とのメッセージを頂きました。



フェルトで数々の犬を制作している松島志織さん。
テーマは「一本の針から広がる世界」です。
志織さんのブースも、子ども達に大人気でした。
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「ニードルフェルトの犬の制作実演をしました。まだまだニードルフェルトの歴史は浅く、知らない方もたくさんおられます。幅広い世代の方々に楽しんでいただけますので、少しでも興味をもっていただけたらと思い実演いたしました」と志織さんは話します。
実際にされてみてお客さんの反応はいかがでしたか?
「実際に始めたいとおっしゃる方がおられたのでとてもうれしく思っております。またどうしても作ってみたいという女の子が2日間通して何時間も粘り強く取り組み、可愛い犬を仕上げて帰って行きました。手でものを作ることの楽しさが熱心に制作する彼女から伝わってきました。そんな姿を見ることができただけでも実演を行って良かったと思っています」という嬉しい感想を頂きました。





染織の武井春香さんも、今年も柿渋染めのワークショップを開いてくださいました。
テーマは「Brown&Colors」。
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続いて、木工の片岡清英さんと紀子さんは「日々の暮しの中で」をテーマに展示。
オイルメンテナンスのワークショップを開いてくださいました。
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「とても好評でお客様に楽しんでいただけました。
木を磨いて、刻印をして、クルミの油を染み込ませる過程を経験していただくことで、木のものを身近に感じて、使っていただけるのではないかと思います」とのことでした。


(つづく)

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2010年06月30日

手仕事の風景1

フィールドオブクラフト倉敷2010が終わって、はや2ヶ月あせあせ(飛び散る汗)
遅ればせながら、今年も「手仕事の風景」をご紹介しますね。

FOCではいつも出展作家の皆さんに、普段の手仕事の様子が伺える展示をお願いしています。今年も実演やワークショップに積極的に取り組んで下さった方をご紹介していきたいと思います。
(まずは写真のみですが、作家さんからのコメントを頂き次第、順次、追記してまいります)


作家ブースにてワークショップを開いて下さった方から。

はじめに、「人と人とを繋ぐモノ」というテーマで出展された、ガラスの金子まゆみさん。
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何やら、皆さん真剣に選んでらっしゃいますね。

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そう、小さなガラス玉です。これを組み合わせて…

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こんな素敵なペンダントになっていました!
「ガラスの粒は、作品にする前の色とりどりのガラスです。
作品になる前の制作過程の中でしか見られないガラスを見せたかったのが目的でした。
こんなきらきらしたガラスに囲まれて仕事してるんですよって
ちょっと 自慢したかったのもあります」と金子さん。
「予想以上に子供も大人も皆さんキレイなガラスに足を止めて触れてくれました。
子供たちが必死にお気に入りの一粒を探している姿を見ていると
将来ガラスをやりたいと思ってくれる子がいたりしたらいいなと思いました。
素材としてのガラスと人とが触れあえたいい機会だったかなと思います」と感想を伝えてくれました。



続いて、昨年に引き続きワークショップに力を注いで下さった、金属の寺本英幸さん。
テーマは「使うことこそ大事」。スプーン作りのワークショップを二日間ずっと開催して下さいました。

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「ステンレスの板に、参加された方が自由にスプーンのデザイン画を描いて、それを機械で切り抜きます。
切り抜いた板を、切断面はヤスリやサンドペーパーで滑らかにしてから、木槌や金槌で叩いてスプーンとして使えるようにするというものです」と寺本さん。
「形のないところから何かを作る面白さ。日用品を自分で作ることが出来るという事。物を選ぶのではなく、物を作るということが本来の人の在りようなんだということ」を伝えたかったそうです。

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「人それぞれの形や考え方があって、ワークショップはいつも緊張しますが、楽しいです。
小学生の男の子の参加が多かったのですが、地味な作業が続くと、いつの間にか作業が親御さんに移っていくようです。
反応は、おおむね良好だったと思っています」との感想を寄せて下さいました。




次は、手漉き和紙のハタノワタルさん。テーマは「伝える。感じる。伝わる。」
ブックカバー制作のワークショップを開いて下さいました。
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「和紙の風合いや強さを肌で感じていただきたいと思い開催しました。
体験されているお客さんが、どんどんアイデアを膨らませて
『10分程度でできますよ』ってご案内していたのですが
皆さん、どんどんはまっていき、結局全員1時間以上作っていました(笑)
紙という素材は切ったり貼ったり、いろいろできて楽しい様子でした」
というハタノさんからのコメントでした。



(つづく)
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2010年06月08日

倉敷市よい子いっぱい基金 寄附採納式

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昨日、倉敷市市役所に於きまして「倉敷市よい子いっぱい基金 」寄附採納式が執り行われました。

フィールド オブ クラフト倉敷の取り組みについてと今回開催した様子を伊東香織市長に報告しました。
また、「倉敷市よい子いっぱい基金 」の寄附活動に対して、倉敷市より感謝状をいただきました。

出展作家の皆様には厚くお礼申し上げます。
 
フィールド オブ クラフト実行委員会
代表 土岐一嘉

H22.6.9 山陽新聞朝刊記事『倉敷市よい子いっぱい基金贈呈式』.pdf
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2010年05月11日

「第5回フィールドオブクラフト倉敷」を終えて

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「第5回フィールドオブクラフト倉敷」、今年も大盛況のうちに終了致しました。
爽やかな初夏の陽気の中、倉敷市芸文館前広場の会場は、たくさんの来場者と全国から集まったクラフト作家の熱い空気に包まれた二日間でした。

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開始と同時に作家さんのテント内はすでにお客さまで一杯!
作家さんも嬉しい悲鳴を上げながらてんてこまいでしたね。

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毎年子供達に大人気のワークショップブース。
どこも大にぎわいで順番待ちも出ていましたが、待ってでも作った甲斐のある素晴らしい作品の数々が生まれたようです。
この中から将来作家が生まれるかも!?と期待してます。

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これ目当てに来られる子供さんも多い紙芝居。
今年も芝生の上は子供達の歓声であふれていました。

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こちらは開始前から長蛇の列の飲食ブースのパン屋さん。
早々と売り切れてしまい、楽しみにいらしてくださったのに買えなかった方も多かったようです。
買えなかったみなさん、ごめんなさい。
飲食ブース9店舗は、どこもこだわりの素材とひと味もふた味も違った工夫で、何を食べてもおいしい!と評判でした。
会場内をゆっくり楽しむためのエネルギー補給にも役立ったでしょうか。


そして、最後に・・・
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作家さんの搬出も終え、会場の片付け終了後に実行委員全員と会場係のスタッフみんなで記念撮影。
撮影は、もちろん今年もずーっと会場中の写真を撮って下さった後藤写真事務所の後藤さん。
後藤さんのジョークに思わず笑顔がこぼれた瞬間です。
いい笑顔で今年も終わることができ、本当に良かったです!

ご来場いただいたみなさま、ボランティアとして委員会を支えてくださったスタッフの方々、どうもありがとうございました!
そして、また来年もどうぞよろしくお願い致します。
posted by toki at 11:18| Comment(6) | FOC2010【第5回】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月03日

ワークショップ『簡単な仕組みで動く、楽しいおもちゃをつくろう』

続いては、木工作家の青木宏子さんと松島洋一さん、若林孝典さんが共同で開いて下さるワークショップです。

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「動くおもちゃの完成品を展示してありますので、まずは実際に手に取って遊んでもらい、気に入ったおもちゃの制作に挑戦して下さい。細かなパーツもあらかじめキットとして用意されていますので、簡単な道具で組み上げてもらえます。小さなお子さんでも自分の力で完成させることができますよ」

※おもちゃの価格は500円から。
※制作時間は20分〜30分。

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posted by シンドウヨシコ at 16:21| Comment(0) | FOC2010【第5回】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワークショップ『つくってみようマイ食器』

続いて、山本薫さんの陶芸体験です。

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<メニュー>

・数種類の器型に粘土をかぶせて形を整えてつくる
・手びねりで自由な形をつくる
・手動のろくろを使って型以外の形にも挑戦できる
500円から。(大きさ、重さによって)
制作時間は約20分〜30分。

※作品は後日、山本さんの工房の窯で焼いてもらいますので、
宅配便で受け取るか、山本さんのお店に受け取りに行ってください。

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ワークショップ『指編みシュシュパーティ』

続いては、糸のお店、アヴリルさんの「シュシュ」作りです。

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「50種類くらいある糸から好きな糸を選び、指でくさり編みにしてゴムを通すだけでオリジナルシュシュが出来ます」

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<メニュー>

糸の量り売り 平均1000円前後
制作時間は20分ほど。

posted by シンドウヨシコ at 15:58| Comment(0) | FOC2010【第5回】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワークショップ『動物組み木をつくろう』

続いて、組み木作家の小黒三郎さん。
今年も糸のこを持参して下さり動物の組み木教室が開かれます。

今年のデザインはこちら↓
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「今年は作図したばかりの新作です。4月20日にキツネ、23日にネコ、26日にクマを作図しました。この抱っこポーズの親子はまだ増やしてゆきたいと思っています。このシリーズは親の背が皆、大きい円弧で、ここを切る時は慎重に。真円に切り抜けば親はよく揺れるでしょう」

<メニュー>
・イルカの親子
・母さんおんぶしてあげるゾウ
・キリンの親子と鳥
・抱っこクマ
・抱っこキタキツネ
・抱っこネコ

1点制作、着色仕上げで500円。

※イルカは初めての人にお勧めで、クマ、キツネ、ネコは上級者向きです。
※初心者にはアシスタントがていねいに教えます。
※桂板20ミリ厚使用


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毎年、親子で参加の方が多く、お父さんの腕の見せどころです!

posted by シンドウヨシコ at 10:54| Comment(0) | FOC2010【第5回】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月01日

食ブースより リユース食器の試み

フィールドオブクラフト倉敷2010では、環境に配慮する試みとして、リユース食器の一部使用を食ブースにて行うことになりました。

今回は、野菜食堂こやまさんとFOMES CAFEさんがご協力して下さいます。初日のみ(各店50個)リユース食器を使用されます。

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リユース食器はゴミ箱に捨てたり、持ち帰ったりされず、指定の場所に返却下さいますようお願い申し上げます。皆様のご協力、よろしくお願いいたします。
posted by シンドウヨシコ at 08:43| Comment(0) | FOC2010【第5回】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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